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Makers Faire Tokyo 2018 に出展へ

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先日リポートした「水晶原石発振器」で Makers Faire Tokyo 2018にエントリしていたのだが、本日、Faire事務局から連絡メールがあり、出展受諾との事。すなおにうれしい。

5月2日に出展申し込みをして以来、手をつけていないので、あいかわらず安定に発振が確認されないまま進捗していない。未完成の状態でのエントリであったので、採用される可能性が低いだろうと来年に向けて、さらに人工水晶や天然水晶のブロックをヤフオクで落とした。これらの水晶は荒いところを削ったり、電極をつけるところを並行になるように研摩しなければ、やはり発振させることは覚束ないと思う。
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先日、MLA48のミーティングで発表して、うまく動作させる方法について、みなさんからいくつかの意見をいただいた。表面のあらさ、電極の材質、発振回路、ドライブの大きさ、等々。研磨剤などを発注しており、到着し次第、8月にむけて加工・実験を再開させなくては。

水晶原石のほかにも、発振子もいくつか入手した。ヤフオクで旧ソ連時代のガラス封入のものが比較的安価に購入できた。手持ちの分とあわせてのいくつか。
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あと2ヵ月ほどあるので、仲間から古い形の水晶発振子なども提供してもらって、エントリした水晶原石発振器がうまく動作しなくても、なんらかの形で水晶発振の様子を五感で感じられるような展示ができないだろうか、やってみる。

原石水晶が安定して発振するようになった

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Maker Faire Tokyo 2018に出展するために、いろいろと実験している「原石水晶発振器」が、やっと安定に発振するようになった。

発振回路やドライブの大きさよりも、水晶塊の保持や電極の密着度に問題があるかと推測し、写真のようなバネ構造をつくり、
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このように圧をかけて密着するように作ってみた。
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結果は、NGで発振してくれない。

いろいろと、実験をくり返した結果、水晶塊を浮かせるのが良く、安定に発振することがわかった。水晶の物理的振動を阻害しないようにすることが必要なようだ。
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この状態での発振周波数は、写真のように 237.8910Khz となった。前回、一度だけ発振を確認したときには、15.6Khz であったが、かなり高い周波数となった。
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手を近づけても、あまつさえ、水晶塊に手を触れても周波数はほとんど変化しない。
電圧を変化させると、数Hzの変化がみられるが、間違いなく水晶発振である。
8月のMaker Faire Tokyo 2018には、これを原振とする時計を組み立てて、展示することができる。

番外編
以前に、MLA48のミーティングで報告したときに、電極に金箔などを使って、密着度をあげるような工夫をする、という提案があった。本物の金箔は高価なので、模造金箔を Amazonで購入した。材料は真鍮箔とのことなので、貼り付けて実験してみたのだけれども、うまく行かなかった。
試しに、テスターで導通を確認したら、全く無しの絶縁モードである。真鍮箔に金色の塗料を塗ったもののようだ。
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梅雨明けに伊豆行き

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義父の忌日の集まりで、伊豆の妻の実家へ行って来た。家族そろって、寺に行き、経をあげてもらって、お墓で香をたく。関東地方は、梅雨明けの報があり、ここ伊豆も蒸し暑い。天気がまことに不安定で、急な雨になったり、日が差したりとめまぐるしく変わる。

その合間をぬって、イノシシ除けの、畑や家の周りの電気柵を補修したりした。畑の電気柵は車のバッテリを使っているので、定期的に充電しなければならない。先日、Aliexpressで購入した、太陽電池パネルを使って充電するようにした。
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電池はこんな感じで、17cm×17cm 18V 2W 程度のもの。送料込みで400円くらい。充電コントローラーも安価にあるが、安直に逆流防止ダイオードをつけるだけでバッテリに接続した。ちょっとは充電間隔がのびるだろうか。草が伸びて電線にかかったりすると、どうしても放電が進み、バッテリを消耗する。

帰るその日に、レモン畑に行き、倒木処理やおみやげ用に残りレモンを採ったりした。途中、近くの家の奥に設置してある、ワナにイノシシがかかっていいるのを発見。義父がいつも仕掛けていた挟みワナと違って、ケージなので、まるで飼われた動物のように静かにしている。
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さすがに近くまで行くと、野生・威嚇モードになる。50kg以上は確実にありそうな大物である。ワナ籠の構造がどうなっているのか分らないし、急に飛び出してくるかもしれないので、これ以上近づかない。このことを知らせるためにワナの持ち主の家を訪ねたのだが、留守だった。

静岡県のイノシシの猟期は3月半ばまでだったと思うが、周りの被害の大きさをみると、関係なく捕らえたほうが良い気がする。

原石水晶発振器をユニット化する

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ここのところ、Maker Faire Tokyo 2018 の準備の工作。分りやすく、見栄えの良い展示をめざして進めている。
キーパーツとなる原石水晶発振器は再現性の確保、安定度向上のため、ユニット化した。
100円ショップで見つけた、ころあいの飾り木箱、クッションには、食器洗い用のスポンジをカットして水晶を保持するようにセット。発振回路は、プリント基板を切削して作成、組み込み、5Vを接続すると、動作するようにし、出力も2系統とれるようにした。
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発振周波数モニタ用にPIC16F88を使った周波数カウンタも急ごしらえで製作。測定してみると、このとおり。
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メインで使っている、HIOKI のカウンタとの比較では、こんな感じで、数Hzの違いなので良しとする。
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かなり、安定に動作するようになった。最終的には、これを原振とするニキシー管表示のデジタル時計を作る予定。

ニキシー管時計ができあがった

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あいかわらず、Maker Fafire Tokyo 2018に向けた準備工作中。
展示ブースの場所も確定し、出展者情報も公開された。

多少レトロっぽくするために、ニキシー管を使った時計を製作。ニキシー管は10年以上前に購入したロシア製のIN-1という大ぶりのもの。これまたロシア製のニキシードライバーICで駆動する。昔のTI SN74141互換のものである。無印良品の木製トレイの上に組み上げた。
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40PINのPIC16F1937を分周器、時計カウンタとして動作させている。原石水晶発振器からの原振 237.910Khz をタイマー0で受けて、プログラマルカウンタで1秒ごとに割り込みパルスを発生させ、24時間表示時計をシンプルに構成した。

当初からダイナミック点灯のつもりはなく、それぞれの桁に素直に数字を出力するように設計した。すべての桁の表示に4bit必要なわけではないので、28PINのPICで間に合いそうに思えたのだが、自作したニキシードライバー基板に誤りがあり、全ての桁に4bit が必要になり、8bit×3出力が取れる、40pinで安価(220円)PIC16F1937を採用した。

配線してテストプログラムを書いて、希望通りにニキシー管が点灯するかを確認したところ、うまく表示してくれない。ハードとソフトのミスを切り分けるため、写真のようなジグを作り、1bit づつ確認したところ、思いもよらぬパターンになった。
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原因は、ニキシー管 IN-1のライブラリの作成ミス。ニキシードライバーと管の各数字との対応が間違っていたことと、管の取り付けが裏表逆になっていた。ちなみに写真の取り付けは逆で、ニキシー管は反対側から差し込む。このような状態でも、いくつかのBitパターンによって点灯するところがあるので、発見がむつかしかった。
入力Bitパターンと表示数字の対応は、変換テーブルを使って処理することにした。このため、前述のように、全ての桁で4Bit必要になった。

ニキシー管表示のためには、200V 5mA程度の高圧電源が必要だが、例によって、Aliexpress から安価に入手できる。また、HH、MM、SS間のコロン(:)を表示するために、専用のネオン管も AMAZON で入手したのだが、無理に使うこともなさそうだ。
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このあと、秒パルスの精度をもう少し追い込むため、プログラマブルカウンタの設定を調整すること、時刻合わせのためのジグとルーチンを作成する。

アナログ時計も作った

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前回に引き続き、Maker Faire Tokyo 2018 の準備、原石水晶発振器の出力を分岐してもらって動作する、アナログ時計も作った。
と言っても、大昔に入手した、SEIKOの3相時計を駆動するボードを仕上げただけのこと。原振をPIC12F1822で受けて、分周して3相1Hzパルスを作り、FETドライバで時計の各相のコイルを駆動して運転する。
もともと、ちょうど3相交流のように3線で動くようにつくられているが、一般的なドライバでは、ちょっと面倒なので、COMMONを入れた、4線式に改造した。
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きわめてシンプルな構成、右側の端子には、原振入力、左側は電源入力となっている。コイルのドライブには、18~24Vの電圧が必要なので、PIC用には5Vのレギュレータを入れた。

ところで、ニキシー時計もアナログ時計もPICプログラム開発には、MikorbasicProのフリー版を使っている。フリー版は、コンパイルした結果のROMサイズが2KB以内ならば制限なしに使える。このコンパイラは、非常に優秀で、必要なライブラリしかリンクしないので、ROMサイズがとても小さい。
アナログ時計は、わずか86 Byte。
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ニキシー時計は、時刻合わせのルー新を組み込んでも、213 byte に収まっている。
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私がPICを使って作るものは、制御、計算は整数タイプでほとんどまかなえるので、2KBを超えることは、ほとんどない。
以前に紹介した、PIC16F88を使ったモニタ用周波数カウンタは、MikroCPro を使っている。このシリーズはもっと使われても良い開発システムだと思う。

Maker Farire Tokyo 2018

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Maker Faire Tokyo 2018 たくさんの人がブースを訪れてくれ。いろいろと質問をいただいたり、楽しくお話をすることができた。


展示は、このように。
原石水晶発振器を使った、ニキシー管時計。発振周波数をカウンタでモニタする。
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原振を分岐して、駆動するアナログ時計をとなりに。先日購入した、中国製の超小形オシロスコープで発振波形もみえるようにした。
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そしして、いろいろなタイプの水晶発振子といくつか中味を開封したもの、人工・天然の水晶原石を展示。
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隣のブースは、偶然にも TT@北海道さん。彼の製作したNanoVNAで水晶発振子の特性を測定してもらった。
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ロシア製のガラス封入水晶発振子の特性は、このとおり。
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2日目の朝、しまっておいたトランクから展示品を取り出し、前日と同じように接続しても、原石水晶が発振しない。電源を入り切りしたり、水晶の向きを変えてみたりいろいろとやっているうちに30分ほどで回復、その後はきわめて安定に動作するようになった。水晶発振器は、発振させるまでがたいへんだということを改めて思い知った。

撤収して、打ち上げ。中華料理を食べながら、来年はどんなことをやろうかと話し合った。他のブースをあまり見ることはできなかったけれども楽しい2日間でした。



HAMフェア2018 雑感

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今年もHAMフェアは、MLA48アンテナ研究会とHD 電波ホットスポット探検隊の合同ブースに参加。今年、私のアンテナ関連の新作は無いので、以前にも展示した自転車のリムを使った、14Mhz MLAを展示した。
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合同の電波ホットスポット探検隊の高感度ゲルマラジオの力作群も合わせて、相変わらず、コアな展示となった。
ちなみに、お向かいのブースは、JLRS(Japan Ladies Radio Society)
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入れ替わり立ち代り写真を撮りにぎわっている。インスタ映えしますね。

HDのブースの隅に、Maker Faire にも出品した、原石水晶発振器を使ったニキシー管時計も展示した。
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前日の準備のとき、DCアダプタが故障して、うまく確認ができなかった。初日、DCアダプタを交換し電源を入れたら、ニキシー管ドライブの高圧DC-DCが故障して、表示が出ない。やむなく、原石水晶発振器の周波数をカウンタで見せるデモのみとなった。翌日、予備の高圧電源ユニットに交換して、正常に展示することができた。

HAMフェアはMaker Faireに比べて、来場者の平均年齢が圧倒的に高い。また、展示ブースも物販が多く、純粋に研究の成果(?)を展示するところは、少ない。来場者の多くは、同窓会のような雰囲気で生存確認をするか、ジャンク品など何かを安く仕入れようということになる。
そのような雰囲気が支配的なのか、ブースを訪れて、原石水晶発振器を見ても、好奇心が Maker Faire に比べて、ずいぶんと薄い感じがした。来場者は無線趣味としていて、エレクトロニクスに興味を持っているかと思うのに食いつきが悪い。ブースに来ても展示品をじーっと見るだけの人が多く、質問も少ない。

今、アマチュア無線をやる人は昔からやっていた人たちがそのまま年を取った、ということで会場は年寄りばかりである。表情をみると、みんなむつかしそうな顔をしたり、どうかすると不機嫌な、口をへの字にむすんだ顔をしている。自分の趣味のイベントに参加しているのだから、にこにことは言わないまでも、穏やかな表情を見せて欲しいものだ。この人たちは、マイクを通じて交信するときには、にこやかな顔になるのだろうか? 人のふり見て我ふり直せ、ということで自分も大いに気をつけなければと思った。

と、まあ、あんまりクーラーの効いていない中、かなりのところ立ちっぱなしで汗だくの2日間であった。戦利品(?)はというと、
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人工水晶の原石をもう一本、先輩が持ってきてくれた。展示したものよりも少し短く時代が古いのだろうと思うが、まったくキズの無い美品である。

もう一つはコリンズの周波数 8.0KHz の水晶発振子。秋葉原にあるマイクロパワー研究所代表の高橋さんからいただいた。発振させると、周波数が可聴範囲なのでちゃんと聞こえるらしい。氏の販売品を含む水晶コレクションでも紹介されている。水晶発振の探求は、もう少し続きそうである。

PlutoSDR(ADALM-PLUTO)を購入

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参加している Ryman Sat Project の 0号機は、9月11日「こうのとり」に同乗打ち上げが決定、国際宇宙ステーションから、10月ごろに衛星軌道に投入される日程がほぼ確定した。
私は同プロジェクトに地上局メンバーとして参加している。今は、その整備の真っ最中、ちょっと遅れ気味の感もある。わたし、個人としても、追尾やテレメトリのモニタができるように受信環境を整備している。SDR はいくつか手持ちがあるが、新規に PlutoSDR(ADALM-PLUTO)を購入した。

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以前は、$149で売られており、在庫も切れていたのだが、今は Mouser で $99 送料無料とのことで、税金込みで ¥12,000 ほど。8/23に発注して、8/28に届いた。ちなみに、Digikeyでも同じ値段、本家 Analog Devicesでは今でも $149 とのこと。

この PlutoSDR(ADALM-PLUTO)は周波数が325Mhz ~ 3800Mhz の範囲で送受可能となっているが、簡単な設定でその周波数範囲を70Mhz ~ 6000Mhz に変更できる。使われているメインの IC が AD9363(325Mhz ~ 3800Mhz)であるのだが、これを AD9364(70Mhz ~ 6000Mhz)ですよ、というように設定すれば良いらしい。

こちらのQuickStartページを参考にWindows 用のUSBドライバをインストール、設定を変更する。さらにポピュラーな SDR#用のDLLパッケージも導入して SDR# で受信確認をしてみた。
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ちゃんと NHK-FM東京82.5Mhzが受信できる。Core2Duo 2.8Ghz のちょっと古いCPUなので、CPU負荷が大きい。サンプリングレートを1MHzに設定して50%というところか。高いほうは適当なシグナルソースがないので確認できないが、問題ないだろう。
もともと、AD9364 は AD9363 の選別品らしいとの情報もある。無理に拡張して使う雰囲気もあり、感度の面では公称の周波数範囲では当然劣る可能性ものだが、衛星で使用する144Mhz帯からカバーできるのはありがたい。

PlutoSDR で中国の小形衛星の電波を受信

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先日購入した PlutoSDR で中国の小形衛星の電波を受信してみた。2015年に打ち上げられた XW-2のシリーズで XW-2A~F(CAS-3A~F) 4台軌道にある。衛星の詳細なところを知りたいと検索しても、中国のページはヒットせず、なぜかAMSAT-UKのページしかひっかからない。毎日、16~17時ごろに日本の上空を通過する軌道のなので、アクセスしやすい。そして、ダウンリンク周波数が144Mhz帯であり、Rymansat 0号機と同じなので、受信のテストというところもある。

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アンテナは、MOXONターンスタイルとした。このタイプは、日本では、ほとんど知られていないようだが、海外では、こんな感じでそれなりに使用されている。分解して持ち運べるように、SMAコネクターを多用している。

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画像は、先日 XW-2B のダウンリンクを受信したもので、CW ビーコン  145.725MHz あたりを拡大している。衛星が運動してドップラー効果により、周波数が変化していく様子も見える。
モールス信号で送られてきたテレメトリ信号は、
BJ1SC DHF XW2 XW2 AAA RTR RTU RKN RUV →続く

資料にしたがって解読すると、

BJ1SC 衛星のコールサイン
DFH Start Identifier
WX2 Start Identifier
WX2 Start Identifier
AAA この信号がテレメトリであることを示す
RTR=101 衛星モード CW Beacon + Telemetry + Linear Transponder
RTU=120 電源電圧 12.0V
RKN=179 電流 179mA
RUV=123 DC/DCコンバーター電圧 3.79V

となっている。

AMSAT-UKのページによるとこの XW-2Cの CW Beacon の出力は 50mW とのこと。Rymansat 0号機のCW Beacon の出力は100mWの予定なので、予定通り、アンテナが展開して動作すれば、軌道が低いこともあいまって、もう少し強く受信できるだろう。ともあれ、この MOXON ターンスタイルと PlutoSDR の組み合わせで受信できそうなことはわかった。

明日から、種子島へ移動して、「こうのとり(Rymansat 0号機が積み込まれている)」HⅡAロケットの打ち上げを見に行く。
 

PCが故障して秋葉原へ買出しに

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最近、周りのいろいろなものが不調。
体調もあまり芳しくなかったがなんとかビールが飲めるようになった。

DENONのネットワークレシーバーで沖縄のコミュニティFMを聴いているのだが、時々接続できなくなる。電源コンセントを抜いてリセットして再接続すると回復する。

予備として購入したスマホ Zenfone がUQのSIMで最初はOKなのにだんだんNGになってうまくネットに繋がらない。

ネットで検索して、リンクのリンクを叩いたら、いきなりウィルスに感染してますというマイクロソフトの音声アナウンスメッセージが出た。気持ちが悪いので、1週間前に取っておいたバックアップで書き換えた。
そのほかにもいろいろ。

そんな中で、昨日、プリント基板をデザイン中にPC画面がブラックアウトした。再起動してもBIOS止まり。中を開けてみると、電源ユニットのFANが回っていない。なので、CPUは動いていても、ディスクアクセスなどパワーが必要なときには、サーマルシャットダウンとなっているようだ。
今どきは通販も即日出荷のところが多く、翌日には届くのだが、気分転換も兼ねて、秋葉原まで電源ユニットを買出しに。
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前回よりもすこし容量の大きいものを購入して、交換。無事復旧した。が、30分も使うと再び、ブラックアウト。それを何度かくり返して、ようく観察すると、CPU、DISK他は動作しているようで、ディスプレイだけがNGの模様。
グラフィックカードを抜いて、マザーボードのVGAに切り替えて使用すると安定して動作する。
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結局のところ、このグラフィックボードが原因であった。このカードの放熱が悪く、そのせいでボードに供給している12V電源が不調になり、電源ユニット全体が壊れたようだ。デュアルディスプレイが必要なので、別のPCからデュアルディスプレイのボードを取り外して交換・回復した。このボードは7年使っただろうか。FANを交換して放熱FINを清掃すればまだ使える気もするのだが、FANが入手できない。このまま処分することに。

それにしても、こまごまとした不調があるということは、ハインリッヒの法則によれば、この後ろに大きな障害が潜んでいるということ。見過ごさないで1つづつ良くしていかなければならないということか。

久しぶりの秋葉原なので、パーツ屋などを散策。ドスパラ上海問屋で耐熱シリコンマットを購入。
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ハンダ付け、細かい工作に便利、2000円くらいでなかなかの優れもの。

旧交通博物館から地下鉄神田駅方面に行ったところに、竹隆庵のお店が有るのに気がついた。ここの名品 「こごめ大福」を買って帰り、妻と3時のお茶をいただきました。
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観測室のPCを入れ替え 調整中

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観測室のPCは、10年以上前に秋葉原の中古屋さんで買った IBM(現 Lenovo) ThinkCentre のWinXpマシン、シングルコアのCPUで1.5GByteほどのメモリを積んでいる。望遠鏡+CCDカメラが2式あるので、それぞれにPCを用意してある。

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うちの赤道儀・望遠鏡は、LX200、カメラはSBIGのプリンタポート駆動のものが2台、USBのST-8E、ST-402が主力だった。
なので、これらに対応する赤道儀のリモートソフトは LX200 CONTROL、撮像ソフトは、CCDSoft、オートガイドは、PHDguiding、それと自作の撮像スケジュールソフトで観測を行ってきた。
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こんな感じで、部屋からリモートデスクトップでログインして操作する。この形にしたころは、望遠鏡のアラインメントが大変で、観測室でLX200のアラインメントSTAR(全天に350個ほどある)をCCDに導入してSYNCして行っていた。今は、カメラで一枚撮って、その画像を Astrotorilla で位置を割り出しSYNCするだけになり、ほとんどのことが自室からできるようになった。

幸いにして、PCもSBIGのCCDカメラも故障することなく動いている。しかし、これらのシステムもさすがに古くなってきた。なによりも新しいカメラがWinXpに対応してくれない。なので、すこしづつ更新していくことにした。私も70歳近くになり、あと何年この趣味が続けられるか、投資に見合うか、という考えもどうかとは思うが、あまりお金もかけられない。
PCは、中古のFMV Windows7 Core2Duoマシンを4台ヤフオクで入手した。比較的きれいで性能的にも十分である。4台購入しても前回のIBM ThinkCentre 1台分の値段である。観測室に3台設置して、一台は自室でハードソフトの検証用とすることにした。

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Windows7 は2020年にサポート打ち切りとのことだが、観測室系のネットは通常は公衆系に接続しないので、Antiウィルスソフトも入れないし、自動更新も行わない。
これまで動いていた、上記の撮像ソフトなどは、そのまま動作させることができるので、CPUが速くメモリが多くなった分、リモートデスクトップもいくぶん快適に動作する。

PCには、新たに INDI/EKOSを導入することにして、Astronomy Ubuntuをインストールして、Win7と選択可能な DUAL BOOTとした。Ubuntu は最近安定版がリリースされ、18.04 となった。Astronomy Ubuntuは今のところダウンロードできるバージョンは、16.04であるが、これをインストールして、ネットに接続しておくと、18.04にアップグレードしますか?というメッセージが出るので、バージョンアップできる。

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こんな感じで、赤道儀、メインCCDカメラ、ガイドカメラなどを設定して撮像することができる。ひとつづつ機材を接続して動作を確認しているところ。手持ちの機材のドライバはすべてあり、使えそうだが、いまのところ、SBIGのプリンタポート駆動のカメラが接続できない。
INDI/EKOS全体がなかなか複雑で、というか別の文化圏の発想という感じで作られている。慣れて使いこなして、観測できるようになるまでには、もう少しかかりそう。

中国広東省 深セン1

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ANAのマイレージの有効期限が切れます、というメールが着た。そんなに多くはないのだが、クレジットカードからの振り替えを含めると、アジアには行けそう。なのでやり繰りして、中国広東省深センに行ってきた。
例によって、妻による旅の記録。

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10月も終わろうとする頃。羽田発・午前早くの飛行機で、片道4時間20分。
深センの気温は最低23℃、最高は29℃とのこと。まずは一度しまった夏服を引っ張り出し、日焼け止めを用意。他に除菌シートやコーヒーのドリップパックなど用意した。
 
 空港に荷物を預けるときにはそのまま深センに行くことを強調する。香港には降りるが、飛行機の乗り継ぎと同じようにそのまま深セン行きのフェリーに乗るからだ。この手続きを踏めば羽田で預けた荷物が深センで受け取れることになっている。香港に到着、空港の入境の表示の手前にフェリー乗り場のチケット売り場があった。深センだけでなく、マカオ行きもここにあった。
このルートでの深センへの移動については、フェリーのチケットの買い方などについては、ここのページがとても参考になった。
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  フェリーのチケットは1時間後出発のものからしか買えない。この間に荷物を振り分けておるのだなーと思って待つ。香港から深センまで、所要時間は30分。海の色は完全に南の色。ただ、海は都会の海だった。どういうことかと言えば、海は私にとって泳ぐとか魚介類の生活の場である。ここの海は巨大な鉄骨の建造物がそそり立っていたり、「水」・「油」と書いた何やらの巨大なタンクがあったり。無駄に海をやっていないのだった。フェリーの窓はとても汚れていて、良く見えない。
 
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深センにて、入国審査を受ける。だがパスポートと髪型が違うせいで延々と悩まれ(中国語で「この鼻の穴とほうれい線を見ろ!」と言えればどんなにラクか・・)、指紋の登録では水分が足りず(皮下脂肪の量と表皮の水分量とは全く関係ないらしい)、これまた延々と指を機械に押し続けることとなった。
 
 荷物はリフトで運ばれてきた。そのままぶちまけられることもなく、職員がひとつひとつ出してくれて、おっおー、羽田からここまで荷物が!と夫が感動している。しかし何故かフェリー乗り場から直に地下鉄には行けるようにはなっておらず、1人1元を支払って地下鉄まで連絡バスに乗ることになる。バスを降りると地下鉄乗り場までエスカレーター昇りはあっても降りるエレベーターがない。なんと不便な。
 
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 ホテルは地下鉄1号線 竹子林駅の目の前だった。何でか知らないけど、名前に銀座とついている。私たちが泊まるにはちょっと高級な方だ。部屋にはダブルベッドが二つあり、専用のプールが・・ウソ。部屋からは片側4車線の道路やバスセンターの建物などを隔てて海とそのまた対岸が見えた。海から直に植物が生えているのも見える。ちょっとそこまで行きたくもなる。大体2kmくらいの距離だった。
 
 飛行機は4時間20分しか乗ってないし、フェリーの何の言ってもやっぱ近場はいいねえと言いながら荷解きをし、のんびりして夕食に出発。その日は日曜日ということもあり、街は賑やかだった。ひときわ賑やかで混んでいるホテル裏手の四川料理の店に入った。しかしここはカードが使えず、人民元は500元しかない、と夫は言う。多分そんだけあれば十分だろうというわけで席に座る。メニューを開くと、十分だということが判明。鴨肉の炒めもの、青菜いため、豆腐の炒め物。最初にお茶のポットと鴨肉の骨を入れるガラ入れをくれるが、そのガラ入れが、どうせガラ入れだからと洗ってない。紙に「冷啤酒 2」と書いてビールを注文する。むこうは、「ちんたお・・ほにゃら・・」というので、ビールの銘柄をきいているのかと思い、1本づつと指で示した。運ばれてきたのは、冷たいビールとぬるいビール1本づつであった。これまで何度か中国に旅行して、ずーっと「啤酒 」と書いて注文してきたのだが、帰って調べると正確には「冰凍的啤酒」というらしい。

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四川料理らしく鴨肉の料理にはトウガラシが山のように入ってきた。ニンニクとショウガとトウガラシとで鴨肉ほどの分量になる。四川人じゃないので、食べるのは鴨肉だけだが、口に入れてみたら山椒も入っていることがわかった。その山椒の後味が口の中でじんじんとして、なんと奥行きのある辛さ。辛さに種類があって、なおかつ時間差で攻めてくる。それが面白くて箸が止まらない。
 
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 周囲はお酒の持ち込みもして、宴会らしい。もっと飲めよ、とグラスに注ごうとするのを箸で押し返すおじさんとかいて、笑える。大量の料理が残り、どうするのかと見ていれば、店の人にもらった容器に女性陣が入れ替えて持ち帰るのである。店に入るときに男の人が札束持って支払っていたのを見たけど、あれは何人分だったのか。
 
結局お勘定は185元(3000円ほど)。帰り道、スーパーで朝食用に水蜜やヨーグルトドリンクなどを買って帰った。

中国広東省 深セン2 電脳街へ

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 朝、ホテルの2500円の朝食代をケチって部屋食をいただく。考えてみりゃパンを買ってない。それで機内食の残り物のパンを食べ、ヨーグルトドリンクを飲んだりコーヒー淹れたり。

水蜜とやらはまだ固い感じ。追熟させれば美味しいのかもしれないが、リンゴ寄りの味はそんなに悪くない。

 

 夫はスマホ決済の仕組みを知るべく、朝から妹と折衝していた。お金をチャージするには、日本の電話に開通のコードを知らせるショートメールが届くので、それを入力する必要があるとのこと。そんなこと言ったってこちとらとっくに現地にいるわけで、それで妹に協力をあおぐことになる。東京とのLINE電話の音声が結構クリアなんで、夫驚く。しかも通話料はタダ。

 

 本日の目標は、世界一の電脳街。強路、地下鉄直結。だが、私にはアレをなんと表現したらいいものかわからない。マジメな秋葉原みたいなもん?家電製品は見えないし、オタクの街でもない。パソコンはどの部分のことかと言われてディスプレイ指しちゃう人には一生縁がない世界。どのビルも一階からずずーっと上まで、電気製品のカバーの内側にある部品ばかりで埋まっている模様。若い女子もいるし、ちゃんとお化粧もオシャレもしている。でも、こちらとしては大量のコードとかネジを見ているだけで水分奪われそう。

 

 せめて階によって内容を変えるとか、もう少し分類整理というものが出来ないのかと思うほどで、どうやって皆この中から必要なものを買っているのか。定価なんてどこにも書いてないから、まずは相場を知らなければならないし。

 
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 おばさんはうんざりしたが、夫も物量負けしたみたいで、「ゴハンに行こうか」ということに。ビルのうちのひとつの上階にフードコートがあったので、いって見た。ここで夫、評判のスマホ決済を試そうとする。中国では小さいものひとつ買うにも現金を出さない風潮になっていると聞いて、余計なエンジニア魂を燃やしたのである。

 

まだ混んでいないので店のお姉さんもお兄さんも親切に教えてくれる。夫は多分、こういうものを扱う年代の中では年をとりすぎているわけで、だから「おじさん、偉いねえ。うちの父なんて触ろうともしないよ?」ってな、なま暖かい視線だったんだろうと思う。まあ協力してもらえるんなら何でもよろしい。

頼んだのは、写真のラーメンと粥と焼き餃子。

 
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支払い済んで麺料理を食べ、麺とスープの関係の考えなさ加減に驚く。麺は実際何回か食べたが、中国のラーメンってあんまり美味しくないような気がする。いや、元々そんなにラーメンにこだわっているわけではないけど、いざというときの逃げ場というか、ラーメンにでもしときますか、というときにこれじゃ困るなあという感じ。

 

 満足しないなりにお腹は満ちて、それはそれで損した気持ちで下の階に下りようとしたらエスカレーターの前にお店が出ていてお昼のお弁当を売っていた。その支払いが、全員スマホ決済。電脳城なんだし、当たり前といえばそうだけど。

 
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 さて、午後をどうするか。今回はガイドブックを買っていない。なのでタブレット端末とスマホが頼りなわけで。何でこんなことになったのかと聞けば、深センの情報は香港のガイドブックの隅っこに数ページ入ってるだけなので、買っても意味がないのだと夫。それを言うのなら、なんで数ページしかとりあげられないようなところに旅行に来る気になったのか??実際、何をぐぐっても香港コミでしか情報は出てこないし。

 

 そんなわけで、ショッピングセンターらしい名前の地下鉄駅で降りてみた。タブレット端末によれば、「1日いられる」という口コミだったが、そうも思えない。ユニクロがあったので、荷物がなくなった人などには便利かもしれない。それなりの時間になったのでホテルに帰ることにするが、こんな贅沢な時間の使い方していいのか、おい。

 

 ホテルのもより駅にあるセブンイレブンで1.5L入りの水を買い、パン屋でメロンパンを買ってホテルに帰る。昼寝してだらけると、あな恐ろしやもう夕飯の時間になるではないか。外に出て、しばしホテルの周囲をうろつくと税務署と警察所があり、だからかどうかわからないが、いやにパトカーがいる。中国の場合、警察ではなく公安なので、古い教養を持つ身の上としては?地味に怖い。

 

しばらく歩くと市場があった。普通市場といえば午前中で終わりというイメージがあるが夕方でもやっていて、袋を下げたお客が中からそこそこ出てくる。夫婦共稼ぎをしていたら午前中だけの市場で役に立つわけもなし???

 

 店を探していると「深海魚主題餐庁」という看板が見えた。深海魚専門店ということで驚く。店を外から覗いてみれば壁には海中の絵が描かれており、牧場の絵を見ながらステーキ食べるよりはいいのかもしれないけど、また別の趣があった。

 
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結局、近くの湖南料理の店に入った。入り口入ってすぐの席でいいかと聞かれたが、イヤそうな顔をするとずずっと奥に連れていかれ、そこは10人以上入れそうな個室だった。

 
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 法律スレスレっぽい若いお嬢さん(二人ともミニスカ)が二人でビールを開けたりお給仕をしてくれる。しかし本当にそれだけしかしないので、ミニスカも若さも意味はない。湖南料理とはいかなるものかと思ったが、四川料理みたいなもんで、辛味(辣味?)を好む。ホテルの周囲には四川料理屋(店名に川の字がつくのですぐわかる)が多かったが、深センと四川省が離れていようとも、味の好みが一緒だから存在できるのか??

 
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 その日はニガウリの煮物と坂なのすり身の揚物と野菜と肉を炒めたもの、それにビール。ここは210元ほどかかったので、昨日よりは高かったことになる。銀聯カードで支払いをした。

中国広東省 深セン3 茶葉市場など

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 朝。未だに夫はスマホ決済の追加チャージを成功させるべく、日本にいる妹と連絡をとりあっていた。私はコーヒーを淹れたりパンをつまんだり。追加チャージがいまいちうまくいかないので、朝食を兼ねて外に出た。行くのは最寄駅。バスセンターに隣接していて、小さなレストランがいくつもある。朝なのでまだ開いていない店も多かったが。何人かの人が一人で朝食をとっている店に入った。
写真メニューがあるので、指差しだけで買える。小豆粥みたいなのと、普通のお粥と。小豆粥の方はうす甘かった。
 
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 部屋に戻ると、妹よりオーケーのメールが来ていた。電脳街といい、これで夫の旅行の目的は大概達成したわけなので、今度は私の番だ!!行きたいのはデパートとスーパー、だけど西武デパートは撤退したらしいし、スーパーはどんなのがあるのか。こういうときにガイドブックが必要なんだけどと文句たれながらタブレット端末で探す。これがまた地図とかうまく表示されなくてイライラしたが、とりあえずウォルマートがあるらしい。ホテルの人に聞いたらウォルマートはOCTにあるということだった。
 
 OCTは地下鉄駅にしてホテルから二つ先にあるので、本日はまず、こちらのページで紹介されている「深圳茶葉世界」というお茶の卸売りセンターから片付けることにした。なんでも香港で買うのなぞバカらしくなるくらい安く、卸と言っても普通の量でも売ってもらえるとのこと。そこを見に行こうと夫が言い、そんならその近くにある、中国らしい商品が安く買えるという羅湖商場も見に行きましょう!というわけで。
 
 中国の地下鉄には、各駅に荷物検査がある。職員にはおしゃべりばかりで何も見てないところもあれば、真剣な人もいて、私は水を持っていたので止められて、飲めといわれた。ところが夫は同じように水をバッグに入れていたけれど、止められることはなかった。何で?
 
「深圳茶葉世界」は地下鉄1号線の終点が最寄駅なので、安心。電車内で立っていると、夫はしばしば席を譲られたが、その譲り方が潔い。ぱっと立つだけで、どうぞも何も言わない。日本では譲ろうとすると怒られるとか聞いたりするが、たんに目の前の人が立ち上がり席があくだけなのだ。お礼を言うと目礼が返ってくる。なんだ、これが正しいじゃん!
 
 駅で降り、ネットの紹介のまんま線路の横の建設路を歩く。すぐ見つかった。ガレージカーテンをくぐると、お茶の香りがしてくる。2階は茶葉、3階は茶道具と表示されていたが、茶葉を扱う店も少しはある。土地柄ポーレイ茶(古いお茶になると堆肥みたい・・)、円盤状の団茶?だけかと思えば様々なお茶がある。龍井(ろんちん)と言うと、冷蔵庫から出てくる。値段は500g(1斤)で表示されていることもあれば、されてないこともある。半斤でも買えるし、頼めば100gづつの小分けでパック詰めもしてもらえる。私たちがこのように試飲して買ったのは鉄観音で、500g85元だった。
 
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 スマホ決済で世話になった妹は中国茶が好きで、台湾に行くと知人の紹介の店で買う。だが、私たちが上海のスーパーで買った量り売りのお茶の方がそれより安くて美味しかったと怒っていた。別の人によれば、10缶入りのを買ったら、1缶には何も入ってなかったという話も聞いた。流通ルートか人為的作為かただのポカかは知らないが、それはつまり、「中国茶は一見の人の手には負えない」ということではないのかと思ってしまう。
 
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 それでもまあ、お茶屋ばかりが並んでいるビルの2階と3階をぐるぐるめぐり、面白くはあった。中国茶が好きな友達もいるし、妹へのお駄賃も要るし、味がどうとかより、ここはひとつ話のネタになりそうなのを買おう!とか思ってしまう。値段は激安なんで、殆どばら撒き土産の趣きで。
 
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 近くの飲茶屋で点心とワンタンスープで昼食。
その後、激安と噂の羅湖商場に足を運ぶ。途中、シャングリラホテルを目指す白人夫婦が大きなスーツケースを持って苦しそうに階段を昇っていくのを見た。彼らの運が悪い(わざわざエスカレーターのない道に遭遇してしまった)のか、それとも元々エスカレーターが整備されてないのか。
 
 羅湖商場は電脳ビルみたいだった。分類整理というものがされていない。上から下まで延々と細かく区分けされた店があるだけで、全部の階で扱う商品に変化がない。とりあえず上から回ってみた。ドレス、時計、バッグ、ショール・・女性用のカツラもあった。いわゆる偽物が大量に売られている。エルメスやシャネルのストールとかもあって、お店の中では白人のご一家が買い物中だった。
 
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 お土産のお財布を買うべく、店に入った。グッチのバーバリーのとわらわらと出して来た。それがまたなんでか知らないが札入ればかり。渡したい相手というのは小銭入れと札入れを別々に持つタイプではない。また使い勝手もさりながら、財布ひとつでも似合う似合わないがあるわけで、とりあえず小銭入れがついてるタイプが見たいと言ったら相手は「いくらなら買うのか」と言った。
 
同じセリフをトルコのバザールでも聞いたことがある。そのときは偽モノのバッグに法外な値段を言われてバカらしくなり、その場を離れようとしたら言われたわけだったけど。トルコの場合は、「もう欲しくなくなった」であり、こちらの場合は「要らないものはお金もらっても要らない」ということになる??大人げないんでしょうか、私??
 

お茶持ってウォルマートがあるというOCT駅に行く。OCTとはどんなところかと言えば、オシャレ地区だ。劇場もあり、ショップやカフェが並んでいる。それはいいが、広くて一仕事してきた身としては駅から遠すぎた。OCTの方から歩いてくる女子は皆オシャレをしていて、日傘をさしていて、その日傘がまたカワイイ。でもどこに売っているのだろう?電脳街にも羅湖商場にもあんなのなかったし! そしてこんな風景も。


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 結局、ウォルマートにはたどりつけず普通に新しいスーパーで買い物をした。ブドウとオレンジ、タマリロに桃。ブドウは量り売りもパック入りもあったが、パック入りを選んだ。中国では量り売りの場合、大根は葉の部分をとっておいてその場に置いてきちゃうしブドウなんぞはつまんで食べてみると聞いてたので。実際どうだったのかといえば、大根の葉どころかトウモロコシの莢をむいているのを見てしまった。あんなの大した重さじゃないと思うんだけど。
 
 疲れたし遠くもないのでタクシーでホテルに帰る。一休みして、夕食に。ホテル裏手を探すと、また深海魚料理の店があった。もしかして姉妹店?沼津じゃあるまいし、深センって近くに何かの海溝でもあるのか??いやまあ、東京にだってジビエの店があるから。築地、じゃなくて豊洲から飛行機でヨーロッパまで魚を運んだりしてるはずだから。いや、私がわからないのは深海魚料理という分野を作ろうというセンスで。・・・結局、近場の湖南料理屋に入った。客がいないと思っていたが、食べているうちにちまちま入ってきては食べて出ていった。
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その日は何種類かの数種のキノコを揚げたもの、エダマメとひき肉の炒め物、青ナスと乾燥豆腐の炒め物、ビールで150元。なるほど咀嚼とはダイエットの味方で、エダマメをじっくりと噛んでいるうちにお腹一杯。おなかは一杯なんだけど、満足感がないのは肉の塊がないからか??

中国広東省 深セン4 大鵬所城へ

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 その日は朝から不穏な空気に包まれていた。
朝食のために買った昨日果物群が、外れまくったのである。正確に言えば外れたのはブドウとオレンジだけだったが、ブドウはパックの中でぷりぷりしていたにも関わらず、洗って口に入れたらカビ臭かった。オレンジはと言えば、それなりに熟しているように見えたがろくな汁気がなく、全く味がない。こういう外れ方は生まれて初めてだった。夫は「ざんねんなくだもの図鑑だ!」と言った。
 
 ブドウはもはや毒の領域に入っていたが、オレンジの方は??立派な姿をしているというのに、あれで少しは何か栄養というものが入っているのだろうか、みたいな。原種であればひねこびた形をしていて皮は固く味は柑橘類の味の中の何か都合の悪い部分だけが突出しているに違いないと思うけど、色と形、大きさは完璧で味と汁気がなかった。
 
 仕方なく残っていたメロンパンなど出してみた。同じメロンパンでも外見の違うのがあるなーと思いつつ適当に選んだソレはあんこが入っていた。そのあんこはかなり少なくて、しかも偏って入っていた。あんこまでは期待してなかったので、それはそれでオマケみたいなものかもしれない。だが、入れるなら入れるできちんと存在して欲しかった。
 
 失意のなか、「本日は、古街に行く!」と夫は言った。「大鵬所城」とい古い漁村の街が郊外に残っていて、特急バスで1時間半ほどで行けるらしい。見れば老街というのは地下鉄駅の名前にもあって、バスなんぞ乗らずにそっちにしとけばいいじゃん、と言ったが行くと言って聞かない。で、ホテルの目の前のバスセンターにいけば、窓口でチケットを買う必要もなく、やってきたバスに一人10元払えばそのまま出発しちゃうのだった。
 
 バスは特急のほかに各駅停車もあって、そちらだと倍くらいの時間がかかるらしい。特急だけあって、窓外の景色はあまり面白くなかったが、やがて緑が多くなり、海が見えた。タンカー??らしき大きな輸送船が停泊していて、太いパイプが何本も横たわる、注油(ガスかも)基地みたいなのもあった。リゾートらしいホテルのようなのも見えるが、なんだかリゾートと中国人が結びつかない。
 
 そうこうするうちに1時間半。まだかいなと思ってまた30分。(途中、豚の三枚肉を入れたビニール袋を下げたおじさんが乗り込んだりした)到着した「大鵬中心」は普通の街だった。バス停の横には南大沢のアウトレット(ローカルな話ですいません)みたいなのがあり、きれいなトイレも完備してるし美食街も地下にはスーパーもあり、心休まることこのうえなく、もうこの先になんて行かなくてもいいじゃんと思うが、ここからまた乗り換えるらしい。
 
 バスはほどなくやってきて、郊外の道を進む。こぎれいなスーパーやショッピングセンターを見た後は街にも親近感がわいてきて、このあたりなら自転車で買い物が出来るし、などと住まい方まで想像してしまう。やがて海側には海鮮を謳う、海の家を豪華にしたようなレストランが見え、それからまた少ししてから目的の「大鵬所城」に到着。皆降りるのでついて行く。

正面入り口、南門、変なコスチュームの人が。
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 入り口には案内所があり、駐車場があり、トイレがあり、奥に進むとレストラン、お土産を商うお店などが古街に混在していて、建物は違うけど何かに似てると思ったら、これって川のない倉敷では?いや、温泉のない湯布院?
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メインストリートをまっすぐ行くと、北門
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城壁の中はこのように人々の生活がある。
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やがて見晴台に立ってみたら、大きな寺院が見えた。夫、「あそこまで行こう!」・・相当遠そうなんだけど、ここまで来てあんなに大きな寺院を見ないで帰るわけにもいくまい。それで歩いて行ったら案外近かった。ただ、当の寺院は最近作られたもので、古くもなんともなく、ありがたみがない。参拝する人も少ない。遠くから見るだけにしておいた方がよさそう。
 
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本殿、立派に見えるが、伽藍の柱はコンクリート建築。
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ご本尊
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 お昼は古街の周囲で食事をしようかと、めぐって見た。そこには数々の民宿があり、「本日お部屋あります」の看板が出ていた。深センから2時間に位置して、古街だけしかないように見えるここに泊まる人達がいるのが不思議に思うが、もしかすると周遊旅行する人々の宿場町なのか??
 
 化粧っけのないなりににこやかなお嬢さんがやっている小さな店を見つけた。ビーフン炒めを注文したが、これがまたきちんと辛い。外の道では首輪をした柴犬っぽい子犬が大きな枯葉にとりつき、得意そうな顔でくわえているのが見えた。
 
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 レストランや民宿の中に、小さな畑を見つけた。お店のレベルでは足りないだろうけど、一家の分くらいなら十分なような。中々な種類の野菜で、買っているのは種子か苗か。ここは南の方なのだから、育てられる期間が長く、収穫回数も多そうだ。10月にナスの苗を売っている沖縄より南なのだ。問題になるのは盗難と病害虫?
 
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 結局また2時間以上かけてホテルに帰ってきたわけだが、そこまでして無理に行くようなところではないですよというのが正直な感想だった。夫が甘いものを少し食べたいというので、最寄り駅にある小さな店に入った。朝食に食べた小豆粥みたいなのがうす甘かったので、夫はそれを食べ、私はミルクプリンみたいなのを選択。ビンの底には甘く煮付けた黒い小さな豆が入っていて、小豆みたいだなーと思いながら美味しくいただいたが、途中でそれが本当に小豆なのだと気がついた。あまりに小さかったので、別ものかと思ったのである。日本ならこんな小豆は等級外??逆か?日本が厳しすぎるのか??
 
 夫が調べてきたところでは、ホテルのレストランは広東料理で美味しいのだそうで。
その夜は最終夜であるし、ちょっと豪勢にホテルで食べますか!ということになっていた。13階から3階に降りるだけ。つまりは帰りも3階から13階にエレベーターで昇るだけ。だが。入ってみたらまず、タブレット端末を渡された。いきなり興趣をそがれるというか何というか。紙のメニューをお願いするも、タブレット端末とは違う内容だったりする。それでも注文を終えて、やってきたビールは小瓶だった。
 
 ここまではアリかもしれない。ところが、なんだかおかしい。厨房から料理が運ばれてくるとウェイトレスが料理の中身と注文表とを必死に見比べ、それから厨房の方に走っていく。連携がとれてない??同じことが何度も繰り返され、1時間経ったところで私たちが口にしたのは青菜いためとビール小瓶1本づつのみ。飲み終わっても、次の飲み物をオススメにも来ない。街のレストランだってちゃんと薦めにきたぞ??
 
 メニューには料理だけで、飲み物は載っていなかったので、どんなものかと飲み物のメニューを所望してみた。ビール小瓶が58元。お茶も同様。外のスーパーではビール大瓶が5,6元、レストランでは10元ほど。しかも大瓶ではなく小瓶だから、小売の10倍どころの騒ぎではない。(日本にすれば、小瓶1本2000円って感じ?)そしてホテルのレストランだというのにシャンパンはなく、ワインは小瓶1本がテーブル上に紹介されているのみ。ウォッカやウィスキーなども1本売りで、ものすごい金額。このメニュー構成、おかしい。
 
 というわけで、残りの料理はキャンセルして初日の四川料理のレストランに行ったのである。スタッフはこちらの顔を覚えていてくれた。ビールをたのんだら、分っておりますとも、という感じで初日と同じように冷たいのとぬるいものを1本づつ持ってきた。青菜はホテルで食べたので、肉と魚にする。肉は羊肉、魚は丸揚げの甘酢あんかけ。羊は皿の分量の半量にあたりそうな、トウガラシ(2種類入っている!)やニンニクなどと一緒にやってきて、今回は山椒ではなくて香菜が入っていた。こちらは肉だけ拾って食べるが、四川の人ならせっかくのトウガラシをこんなに残して、バカじゃあるまいかと思うはず・・・。

全部で150元ほど。

 
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 明日は帰国、その前に絶対に伝統菓子を買って帰るぞ!と誓って寝た。

中国広東省 深セン5 老街駅周辺を散策して帰国

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 帰宅の便は夜0時過ぎを予定していた。だからというわけではないが、チェックアウトは12時。それなら間際まで部屋にいて、横になっているのが若くない身の上にはよろしいはず。だが、朝食を食べなければならない。それでホテルの裏手にある、朝餐と書かれた、チェーン店っぽい小さな店を目指す。
 
だが、目指した店はまだ開店準備中だった。仕方なく周囲をうろうろする。歩道には通学や通勤の人々がわらわらと出てきており、一人の小学生女子は歩きながら親に買ってもらったに違いない麺をすすっていた。本当にここはどこに行っても食べ物を出す店はごろごろしており、自分では食事を作らないという話も本当のような気がしてくる。
 
 8時になり、店に行ったら先刻とはうってかわった笑顔で「歓迎光臨!」と。お粥と蒸篭の中に積み上げられた中から、餃子を選んで食べる。
 
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 部屋に帰り、ホテル備え付けのお茶と持参のコーヒーを飲みながら荷物をまとめる。今回は食べ物以外、殆どお金を使っていない。お土産の類もお茶しか買ってないし。しかし、今度こそ買うぞ!伝統菓子を!月餅とかなんとか、色々と!!タブレット端末によれば、地下鉄1号線・老街のあたりに賑やかな歩行者天国があり、そこに伝統菓子を商う店があるらしい。
 
 ギリギリまで部屋でくつろぎ、その後ホテルに荷物を預けて老街を目指す。だが到着して驚いた。何が老街なのか、いや老街はどこかにあるのかもしれないが、雰囲気は池袋。地下にはこぎれいな店が沢山あり、地上は堂々たる繁華街。あちこちに美食街の看板があり、その中にはサイゼリアや吉野家も入っているビルがあった。
 
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 が、問題のお菓子屋は見つからず、夫は「この記事は2006年のものなんだから、もうないんじゃないのー?」って、伝統菓子の店がそれでいいんかい!?だが、ないものはない。仕方ない、とりあえずお昼食べますかというわけで近くのビルの2階にある美食街に行くべくエスカレーターに乗ると大音響の音楽の洗礼を受けた。エスカレーターゆえ、逃げられない。
 
 その美食街はフードコートになっていて、店ごとに仕切られてはいず、店で買ったものを席で食べるようになっていた。が、エスカレーター下りてすぐの店は竹筒ご飯とかおいしそうなりに流行りすぎていて席はなく、煙がもうもうとしている。だが奥の方にいくと席は空いていて、サソリとか何かのさなぎの串焼きの昆虫食の店だったり、エビやシャコを山盛りにしている店だったり。シャコはイセエビくらいの大きさだったし、エビも悪くなかった。値段は500円ほどで、その値段なら食べてもいいけれどハテこれは本当に作りたて?昨日からあるのでは?試してもいいけど、試してはいけない気もするし?と店員を見ると「ちょ~っとやめといた方がいいと思うよ~?」の微笑み。本当にそう見えた。
 
 シャコの店もサソリの串焼きの店も、客は誰もいなかった。変わりに満席だったのは、回転ナベの店だった。客一人ひとりの前にナベが置かれ、目の前のベルトコンベアには具が置かれてぐるぐる回っている。それを客がひょいととっては自分のナベに入れる。食べ放題。
かなり身もフタもないけど、流行る意味がわかった気がした。点心がどうのったって、そんなに安くない。工程ばかりが多くてサービスが必要で、ヘタするとひからびたのに出会う可能性あるし。いや、鍋ばかりが流行ったら文化は死ぬけどさ。
 
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 そういう自分は、外米が食べたいので、竹皮で包んで蒸したおこわを食べることに。量が多いので、夫と半分づつ。スープもついてきて、ぶつ切りのとうもろこしと、巨大なにんじんの輪切りが入っている。小さくてひねこびたとうもろこしを齧ってみたら、感心するほど美味しくない。何年か前にものはためしと好きでもないとうもろこしをタネから育て、けどやはりやる気が出なくてほぼ放任で育ったところでぱっきりと折って収穫、生で(奇異に聞こえるかもしれないけど、可能です!)齧ったとうもろこしを思い出したが、あれより細くて小さくて美味しくなかった。けどまあこれも貴重な体験で、怒ってるわけではなくて、ただ興味深かったとしか。昨日の小豆と同じ。ちなみにおこわは美味しかった。
 

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 エレベーターで降りて、地元資本の百貨店に入る。地味に安い感じ。値段もそうだが、内容が。地元の金持ちの着道楽は香港までひとっぱしりすればいいのであって、ここで買う必要はない。というわけで地下へ。そこは食品超級市場となっていて、日本のデパ地下とは違っているが、日本のデパ地下こそは他に類を見ないわけなんで、よそで期待してはいけない。
 
 だがそれでもお惣菜に手作りお菓子にパンにと、カルフールくらいには悪くなかった。大きなパンやら緑豆のお菓子(2種類あった!)やら量り売りのお茶やら箱入りの体裁のお土産菓子やらを買い込む。留守を頼む私の隣人たちは、箱入りのいかにものおみやげお菓子よりこういう現地のパンみたいなものの方を喜んでくれる。こちらは機内持ち込み用のボストンバッグにどかどかっと入れて行けるし、値段的にも気がおけない。
 
 老街を離れ、地下鉄3号線・少年宮にある、夫が言うところの世界一広いという本屋「深圳書城中心」に行く。「1時間だけ」というわけでそのへんで座りこんで本を読んでいる若者に混じり、日本から持ってきた本を読む。今思えば自分もみてくれば良かったのだが、その時は腰を下ろしたいし、続きを読みたくて仕方なかったのである。
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思い起こせばポルトガルで私たちは「世界一美しい」という本屋を見た。そこには日本人女子がいて、「ほかの国ならともかく、ポルトガルではつきあってくれる友達がいなくて一人旅なんですー。」と言った。ポルトガルでは他の街にも一人旅の女子がいた。素晴らしいところなんですけどね、ポルトガル。

夫は、iPhone 好きの友人のために、iPhone修理読本を購入した。300ページくらいの本で70元とのこと。

 
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 ホテルに帰って荷物を取り返し、少々積みなおして空港に出発。5時を過ぎれば外はもう暗く、それでなお出発には6時間以上あるわけで。地下鉄ではラッシュアワーが始まっていた。フェリー乗り場行きのバスが出る蛇口港駅で出てくる場所を間違え、夜の闇の中、二人で迷子。外国語の表示はただでさえ目に入りにくいので、絶えず行き先を書いた紙切れを用意するなどして準備が必要、ではある。ちょっと字体は違うけど、書いたのを見せればわかってもらえることが多い。このときは「フェリー乗り場行きバス」の中国語がわからず、英語を話す若い人に教えてもらえたわけだが。
 
 どうなることかと思ったと夫は言ったが、あと4時間くらい迷っても余裕だという事実が心強いと言っていいのか悪いのか。フェリー乗り場ではチケットの購入に現金が必要になり、しかも思った以上に高かったので焦った。スマホ決済で全て済ませるとかなんとか、何の話だ!?
暗い海の上をフェリーが行く。外はろくに見えない。夜だし、窓も潮だらけで汚いから。


無事香港空港に到着。搭乗するターミナル行きの空港内地下鉄(APMというらしい)に乗ろうとするが、便がかなり後なのでどこなのか表示されていない。仕方ないので一番たくさん表示されているターミナルに行くかと地下鉄に乗りこんだはいいが、夫が時刻を調べようと外に出たとたんにぷしゅーと音がしてドアが閉まり、夫だけがホームに取り残されてしまった。
 
 外国の電車や地下鉄は時間になれば何の前触れもなく出発することが多い。夫が外に出たのを見たときにはなんーとなくいやーな予感はしたんだけど、こういうのが的中しても。まあ行き先は同じだし、先に行っとくしかないわな。あちらでいずれ~と笑いながら外の夫に手を振って別れ、全くヘンなところでドジなんだからとひとしきり笑ってふと車内をふりむいたら、車内の空気が。なんで皆口あんぐり開けてこっち見てんの? 私に何か問題が? いやここは笑ってクリアでしょうが!?「おおおおおっ、だーりん・・・」とか言ってみても、その後の言葉も出ないし。英語力なくて。LOST?? Miss??そんな大げさなもんか?
 
 けろっとたどりついた夫と一緒に出発を待つ。香港の空港は終夜営業なのか乗降客が絶えない。何か食べようかとレストランに行ってみると日本から来て人気だという味干ラーメンと、もうひとつ日式のカレーだの軽いものを出す店があるのみで、仕方ないので夫はそこで丼、私はエビワンタンメン。離陸は0時40分、飲み物のサービスのあと、すぐさま消灯したと思ったら1時間やそこらで明かりがついて朝食のサービスが始まり、機内から見る東の窓は朝焼け、西の窓は真っ暗という羽田に到着して旅は終わった。

中国広東省 深セン SIMカード、WeChatPay など

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・SIMカード
良く知られているように、中国では、ネットに規制があり、ホテルなどのLAN、WiFiを使用した通常の接続では、Google、Yahooなどにアクセスできない。LINEもNGである。そこで、中国でもGoogleなどにアクセスできるように準備した。AMAZONから「中国 本土31省 香港 7日間 データ通信 専用 プリペイド SIM カード」を購入して、2台のスマホに実装した。
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スマホは、3年ほど前にAliexpressから購入したOUKITELと先日購入したZenfone。両方ともSIMフリーの端末である。日本でSIMカードを入れておいて、APNなど主要な設定を行い香港の空港で電源を入れたら、それぞれ3Gと4Gの回線を掴んで使えるようになった。
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テザリングOKで私のスマホにはタブレットPCを妻のには日本スマホを接続して、旅行中のメールのやり取りを行った。 テザリングは一定時間が経つと切断されてしまうので、専用のルーターを購入したほうが良いかもしれない。迷子になったときなど、スマホで連絡できるので、2枚で2500円ほどで利便性と安全が買えるのは良い。
動画を見たりしたわけではないので、データ使用量はそれぞれ1GBに満たなかった。

・銀聯カード
2年前だったか、杭州に旅行したときAMEX、VISAの国際カードがホテルの支払い以外には、ほとんど使えなかった。その前の上海では、それなりに使えたと思うのだが、ほとんどの支払いを現金で行った。
中国では、クレジットカードがあまり通用せず、銀聯カードがメインということなので、今回は、NEO MONEYというプリペイドタイプの銀聯カードを作った。クレジットカードはお店が手数料を支払うが、このカードはユーザーも手数料がかかるが、人民元との交換レートを比較したこのページによると、ATMで現金の引出しは、日本の銀行や中国の銀行で交換するよりもレートは良いとの事。

日本国内のセブンイレブンにあるATMでチャージして、中国でのATMからの現金の引出し、お店での支払いに使った。このカードは、月末締め、翌月払いというようなクレジットカードではなく、デビッドカードなのですぐに口座から引き落とされ、支払いのメールが来る。シンセンでは、いくつかの店で通信の事情が悪くてNGということで、何度かカードリーダーで読み直し、暗証番号を入力したりした。その回数だけ引き落とされていないか不安だったが、その場でYAHOOメールを確認し、支払いが1回のみであることが確認できた。

・スマホで決済する WeChatPay(微信支付)
深圳で体験したかったことに、スマホで決済する WeChatPay(微信支付)がある。
WeChat(微信)は日本のLINEのようなもので、中国で広く普及している。WeChatPay(微信支付)は、メンバーのアカウントに決済情報を送信する形で支払いを行う。この機能をを利用するには、WeChatの登録(アカウント作成)、WeChatPay(微信支付)のアクティベイトが必要である。

WeChatの登録(アカウント作成)は、このあたりのページにくわしいので参照されたい。WeChatPay(微信支付)のアクティベイトには、本人確認とWeChatPay(微信支付)へのチャージ(入金)が必要となる。本人確認は中国の銀行口座またはクレジットカードで可能となる。一時期、クレジットカードでの認証ができなくなっていたが、現在は可能である。

問題はチャージである。中国の銀行口座があれば、そこからチャージが可能であるが、今のところクレジットカードからはチャージできない。WEBでは、ホテルのフロントなどに現金を渡して送金してもらうようにする、などの手法が記されているが、今回はポケットチェンジでのチャージを行った。ポケットチェンジは海外旅行の際に余った外貨を、希望の電子マネーや、各種ギフトコード、クーポン等に両替できるサービスである。この交換先にWeChatPay(微信支付)があるのでそれを利用する。
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やりかたは
 ・ポケットチェンジ端末で日本円紙幣を入れると、写真のようなスリップが出てくる。
 ・WeChatアプリでQRコードを読むと、利用規約が出てくるので、OKする。
 ・氏名、パスポート番号、電話番号を入力する
 ・入力した電話番号にSMSでConfirmation Codeが届くので、それを入力する
これで、チャージ完了となる。
実は、羽田のポケットチェンジでスリップをもらい、ちょっとドタバタしたので、深圳に着いてホテルでチャージしようとしたら、香港SIMでは、SMSが使えないことがわかり、困ってしまった。旅行記にも書いたように、SMS先を義妹の電話に指定して、LINEで連絡を取り合って、無事、チャージすることができた。

レートは、10,000円=546.06元なので、空港内の日本の銀行と同じレベルのようだ。
支払いは、お店にあるQRコードを読んで、金額を入力、暗証番号を入れれば、送金完了となる。暗証番号はその都度入力するので、スマホを落としたりしても不正に使用出ることはなさそうだ。日本のコンビニなどでも支払いできるが、いまのところ、日本人のアカウントは使用できないようだ。

K6BEZアンテナアナライザの校正

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このブログにK6BEZアンテナアナライザーで検索してたどりつく人が少なからずいる。あまり十分な情報を提供できずに申し訳ないと思う。
いろいろと実験した結果、このタイプのアナライザは誤差が大きく、校正して使わなければSWR値は信頼が置けない。共振点を見つけるくらい、ディップメータ程度にしか実用にならないと考えている。なので、実用に供すべくアンテナアナライザの校正についてのまとめとめてみた。
 
・誤差の原因
K6BEZタイプに代表されるダイオード検波型アンテナアナライザはダイオードの特性により系統誤差がある。このアナライザに使用されるGeダイオードは一般的に図のような特性となっている。SWRの値は、進行波の電圧をFWD、反射波の電圧をREVとすると、
  SWR=FWDREV)/(FWD-REV
で計算される。
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FWDはダイオードの特性の1のあたりで検出され、REVは上図の2のところで検出されることになる。この結果、ダイオードの非直線性のため、SWRは実際よりも低く表示されることになる。
また、広く使用されているAD9850 DDSユニットは、フィルターの特性、Qが低いためか広域での減衰が大きい。下図はDDSの特性を測定したものでY軸はAD変換値をダイレクト10Bit 0-1023に表示しているが、ほぼmVと見て良い。赤がオリジナルで青 MLA48は、フィルターを改修して高域の特性を改善したものである。

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これから分るように、周波数が高くなるとFWD出力が低下し、それにつれてREVも低下するためダイオード特性グラフのVに近いほうで検出されるため、ますます誤差が大きくなる。

・校正表を作る
インピーダンスが純抵抗 (実数) 成分のみで構成される場合には、そのインピーダンスの比がそのままVSWRの値となる。したがって特性インピーダンスが50 Ω、負荷のインピーダンスが 25ΩであればVSWR = 2となる。このことを利用して、市販の抵抗で各SWR値のダミーロードを作る

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得られた校正値から、下図のように、グラフを作成する。これから、区間を区切って、SW値の真値を校正値の補正率値を直線で近似する。一次関数近似には、統計ソフトを使用したが、Excelでも可能だと思う。

イメージ 4
これらの値をもとにした、Arduino のデータ補正主要部分のスケッチは以下の通り。

   REV = analogRead(A1);        // Read the forward and reverse voltages
   FWD = analogRead(A0);
   
   if(REV>=FWD) VSWR = 99.99;      // To avoid a divide by zero or negative VSWR then set to max 999
    else VSWR =(FWD+REV)/(FWD-REV);         // Calculate VSWR
 
// Adjust VSWR data by approximationformula
   if ( VSWR < 1.10 )  VSWRratio =-4.0065 + 4.8971 * VSWR;
    else if ( VSWR < 1.33 ) VSWRratio = 0.8162 + 0.5034 * VSWR;
      else if ( VSWR < 1.65 ) VSWRratio = 1.2501 + 0.1764 * VSWR;
       else if ( VSWR < 30.0 ) VSWRratio = 1.5481 - 0.0064 * VSWR;
         else VSWRratio = 1.36 ;
    VSWR= VSWR * VSWRratio;
   if (VSWR < 1.00) VSWR = 1.00;
   if (VSWR > 99.9) VSWR = 99.99;

DDSの周波数/出力特性が良くないときには、周波数帯を区切って、それぞれのBANDについて校正すると良い結果が得られる。

RasPi NTP サーバー再構築

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以前に製作した、RasPi 2 によるサーバーであるが、先日の観測室PCの入れ替え関連で、電源を落としたり、再起動したりしているうちに、起動できなくなってしまった。原因は、SDカードの不良。バックアップをとっていなかったので、以前やったことや、WEBを参照して、再構築を行った。

主なところは、
 ・カーネルは、Jessieの最終版で変更コンパイルなし
 ・GPSユニットのNMEAデータをGPSDのインストールなし
 ・NTPの再ビルドあり

参考にしたページは、こちらの
基本的には、このとおりなので、再掲はしないが、/etc/ntp.conf の設定は
 server 127.127.20.0 mode 17 minpoll 4maxpoll 4 prefer
 fudge127.127.20.0 refid GPS

 fudge127.127.20.0 flag1 1 flag3 0

                          
として、PPSをNTPDで処理するようにしたほうが良い結果がえられた。

GPSにロックして動いている様子はこんなかんじ。
イメージ 1

NTPmonitorという NPTサーバーを比較するソフトを走らせて、NISTとNICTとの時刻比較はこのとおりで
イメージ 2

20msec以内となっている。この値は、ネットワーク通信の状況によるものではないだろうか。

あと、こちらのページを参考に、RasPiのログファイルをRAMDISKに保存するようにして、なるべく、SDカードに書き込みアクセスしないように設定した。

イメージ 3

このように、Win32 Disk Imager を使って、SDカードのImage全体のコピーも作成したので、以降は、ダウンしても、すぐに回復できるだろう。

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